ココカラココへ展10周年企画
杉本昌之 / 清方 個展
いつまでも絶えることなく友達でいよう
2012年 9月1日から9月11日 10:00-19:00
洲本市民工房 3階 ギャラリー
 *木曜休館
☆ 9月1日 17時よりオープニングパーティー

[主催]洲本市民工房 NPO法人淡路島アートセンター企画





僕は絵が好きだ。

絵は僕にとって友達のような存在だ。
友達とは心を許し合える。
友達とはお互いを高め合える。

僕が弱っているとき絵はいつも僕を助けてくれた。
例えば学校で嫌なことがあった日の夜は
部屋で何枚もスケッチブックに絵を描いた。

絵は僕がどんなに勝手な振る舞いをしても無言で受け入れてくれる。
絵を描くことは最高にエキサイティングで、スリリングで、気持ちがいい。
白い画面の上では、どんな感情もただの汚れや染みに変換され、
同時に重さのない明るい光へと昇華されていく。

僕は絵を見るのも大好きだ。
漫画を読んだりアニメを見るのと同じように、
図書館の画集を通して巨匠たちの作品に触れてきた。
その中にはわけのわからない落書きのような絵もあった。
例えばアンリ・マティス、例えばジャクソン・ポロック、例えばサイ・トゥオンブリー。
だけど、その絵たちには何かわけのわからないすごい力が宿っているみたいだった。

絵はとにかく自由って感じがするんだ。
でもその自由ってのはどうしようもない不自由さから生まれる。
僕は絵の魅力に取り憑かれているみたいだ。


これまで僕は、難しいことは考えず、とにかく好き勝手に絵を描いてきた。
描きたいと思うより先に手を動かし、絵の具と戯れ、
そうするうちに絵が僕の手を離れて光を放つ瞬間を求めてきた。

でもまだまだ描き足りない。
まだまだ描いていない絵が多すぎて、
何から手をつけていいか途方に暮れてしまうくらい。
だからこれからも僕は新しい絵を描き続けたい。

明日がやってくるより早く確実に。






〈作家紹介〉

杉本昌之

1990年生まれ。画家。淡路島出身。
現在は京都に住み、京都市立芸術大学に通いながら制作を行う。
絵具と余白がせめぎ合う緊張感の中で、星や光、瞳、翼といったイメージを描く。
清方(きよかた)として活動中。




この展覧会は、淡路島出身・在住の若手作家を支援する目的で洲本市によって毎年開かれている、
ココカラココへ展の10周年の節目を記念し企画されました。
本展では、杉本昌之が淡路島で過ごした少年時代の作品から、現在の京都で大学に通いながら制作
された作品まで、作家がこれまで描いてきた作品たちを数多く展示いたします。
また展覧会期間中、これからの作品として、会場にアトリエを設置し、常に作家による公開制作が行われます。
過去の作品とともに、次なる新たな作品が生まれる過程をお楽しみください。

*公開制作の様子はUstreamでライブ配信を行っています。
番組ページはこちらです
期間中11:00-19:00の間配信予定。



〈会場までのアクセス〉
高速バス:
JR大阪・三ノ宮・舞子駅より洲本行き高速バスに乗車、
終点洲本高速バスセンターより徒歩5分
マイカー:
洲本ICより約10分
詳細は洲本市民工房ホームページをご覧ください。



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